ダイエット外来

肥満は様々な生活習慣病の原因として広く知られており、運動機会の減少、食事習慣の多様化を基に大きな社会問題となっています。
肥満の改善のためには、適切な運動療法及び食事療法（カロリー制限）が大原則です。
しかし、過度な肥満により運動能力が低下している中での自己流での運動療法は怪我の危険性が高く、食事療法も食事バランスの偏りにより筋肉量の減少が進行し、身体機能の更なる低下、後のリバウンドの要因となります。

よって、減量開始のためには専門家による見守り下での運動療法が望ましいと考えられ、また食事療法においても管理栄養士による指導により効率的かつ安全な減量が目指せると当院では考え、開院当初より多くの方に当院の運動施設を利用して頂いており、当地域の健康管理の質の向上に多少なりとも貢献できていると考えています。

今回、運動施設を併設しているクリニックの特性を生かし、薬剤併用による食欲抑制等の効果を加えることにより、より一層効率的な減量のお手伝いをしたいと考え、肥満に対する薬物併用ダイエットプログラムを開始することとしました。

なお、「GLP-1ダイエット」や「SGLT2ダイエット」との名目で、薬剤のみ処方している医療機関がございますが、当院では安全かつ食事運動療法を原則としたダイエットを医師管理の基に実践する方針ですので、投薬のみのダイエット外来は実施しておりません。

対象となる患者様

身長/体重指数(BMI）25以上の患者様を対象とします。

ダイエット（減量）外来の流れ

• ①まずは、ダイエット外来を受診していただきます。受診は完全予約制となります（初診は一日3名まで）。
• ②初回診療は、保険診療で対応させて頂きます。肥満に伴う生活習慣病等の合併症の有無につき確認させて頂きます。
  直近の検診結果があれば持参してください（検診受診歴がなければ、当院での検査を実施させて頂きます）。
• ③治療すべき生活習慣病が発覚した場合、引き続き保険診療で各疾患に対する治療を継続させて頂きます。
• ④治療すべき生活習慣病が存在しない場合、かつ減量の必要性が高いと判断した場合には、自費診療でのダイエットプログラムを案内させて頂きます。

ダイエットプログラムについて

• ダイエットプログラムへの参加は全て自費となり、保険診療の対象外となります。
• また、投薬に伴う副作用に対する医療についても、混合診療禁止の原則から保険診療の対象外となります。

概要

• 1クールを2か月とし、週1回のパーソナルトレーニング（60分）、栄養指導（20-40分）を実施します。
• 更に、週1回の診察と共に、GLP-1作動薬の注射（オゼンピック）をクリニックで実施し、更に1週間分のSGLT-2阻害薬（ジャディアンス）をお渡しします。
• 6か月間の当院運動施設利用権が附属しますので、パーソナルトレーニング及び栄養指導のない日でも自由に運動施設利用が可能です。
• 1クール（2か月終了後）は積極的に当院運動施設を利用し、自己研鑽に励んて頂きますが、パーソナルトレーニング・栄養指導・投薬を継続したい場合には2か月毎の契約更新が可能です。詳細は当院スタッフまでお尋ねください。